神戸市の繁華街・三宮に店を構える「鉄板焼 神戸 Fuji」の代表は元歯科衛生士。神戸の総合病院の口腔外科などで勤務していた。鉄板焼店を開業するきっかけは、兵庫県歯科衛生士会の理事として、歯科衛生士の待遇改善に尽力したものの、自分の無力さを感じていたことだった。チャレンジ精神が旺盛で、もともと料理好きだったこともあり「いい機会だと思って」と病院の退職金を元手にして2001年に開業。当時、大学生の長男、長女、高校生の次男が店を手伝うなど、家族の後押しもあった。
45歳での転身。最初は軽い気持ちで始めたが、すぐに奥深さに気づかされた。真剣に取り組もうと、最初の10年間は休みなしで営業。3人の子育てを経験したことから「子どもたちとか、幅広い層に受け入れられるものを」と、ステーキだけでなく、お好み焼き、そばめし、焼きそばなどを提供し、まかない用だったハンバーグも客からのリクエストでメニューに加えた。場所柄、手軽に神戸牛を楽しめるファミリーレストランのような雰囲気もあって、徐々に家族連れなども増えてきた。最近は海外からの観光客も多いという。
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